PDCAサイクルPDCA cycle / plan-do-check-act cycle
典型的なマネジメントサイクルの1つで、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを順に実施する。
最後のactではcheckの結果から、最初のplanの内容を継続(定着)・修正・破棄のいずれかにして、次回のplanに結び付ける。
このらせん状のプロセスを繰り返すことによって、品質の維持・向上および継続的な業務改善活動を推進するマネジメント手法がPDCAサイクルである。
1950年代、品質管理の父といわれるW・エドワーズ・デミング(Dr. William Edwards Deming)博士が、生産プロセス(業務プロセス)の中で改良や改善を必要とする部分を特定・変更できるようプロセスを測定・分析し、それを継続的に行うために改善プロセスが連続的なフィードバックループとなるように提案した。
このためデミングサイクル(Deming cycle)とも呼ばれる。
ただし、オリジナルはデミングの師であるW・A・シュハート(Walter Andrew Shewhart)だともいわれる。なお、デミングは晩年、PDSAサイクルという言い方を使うようになった。
plan 目標を設定して、それを実現するためのプロセスを設計(改訂)する
do 計画を実施し、そのパフォーマンスを測定する
check 測定結果を評価し、結果を目標と比較するなど分析を行う
act プロセスの継続的改善・向上に必要な措置を実施する
PDCAサイクルの考え方は、製造プロセス品質の向上や業務改善などに広く用いられ、ISO 9000やISO 14000などのマネジメントシステムに取り入れられている
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