World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)は、World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体、非営利団体。略称はW3C(ダブリュースリーシー)。
企業や団体が会員として加入し、専任スタッフと共に World Wide Web の標準策定を行っている。
W3Cはまた教育活動も行っており、ソフトウェアを開発してWebに関するオープンな議論の場を提供している。
HTML、XML、MathML、DOM等の規格を勧告。HTMLは、従来IETFでRFCとして標準化されていたが、HTML 3.2以降はW3Cへと引き継がれた。
XHTMLの規格に不満を持った企業等はW3Cに対抗するWHATWGという対抗団体を立ち上げている。
勧告と準拠
W3C Process Document によれば、勧告までの過程には以下の5つの段階がある。
作業草稿(Working Draft, WD)
最終草案(Last Call Working Draft)
勧告候補(Candidate Recommendation, CR)
勧告案(Proposed Recommendation, PR)
W3C勧告(W3C Recommendation, REC)
勧告の更新は、別途公表される正誤表 (Errata) で行われ、そういった更新がある程度たまった段階で新たな版 (edition) が作られる(例えばXMLは現在、第5版である)。W3Cはまた、標準として扱われることを意図していないノート (Notes) と呼ばれる各種文書も公表している。
勧告に従うかどうかは製造業者に任されている。多くの標準には準拠レベルが定義されていて、製品にW3C準拠と銘打ちたい場合はそれに従わなければならない。他の標準化団体の規格と同様、W3C勧告は部分的に実装されることがある。勧告は特許使用料を徴収しないライセンスで提供されており、誰でも実装可能である。
インターネット協会 (ISOC) や他の国際規格団体とは異なり、W3Cは認証プログラムを用意していない。認証プログラムには利点と欠点がある。W3Cは今のところ、認証プログラムを開始することはコミュニティにとって害の方が大きくなる危険性が高いと考えている。
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